- 「血圧が高い」と言われた
- 「コレステロール値が高い」と言われた(LDL・TG)
- 「尿酸の値が高い・痛風の恐れがある」と言われた(UA)
- 「血糖値が高い」と言われた(BS・HbA1c)
- 「尿の異常」を指摘された(尿蛋白・潜血)
- 「肝臓の異常」を指摘された(アルブミン・ビリルビン・AST・ALT・γGTP・ALP)
- 「貧血」と指摘された(血色素量・赤血球量・ヘマトクリット等)
- 「膵臓の数値の異常」を指摘された(アミラーゼ・リパーゼ)
健康診断などでこのような指摘を受けた方、要再検査を告げられた方は、当院にご相談ください。
健診で引っかかりやすい項目
血糖値が高い(HbA1c)
高血糖を指摘された方は、糖尿病や糖尿病予備軍である可能性が高いと言えるでしょう。
まずはご自身が糖尿病なのかどうか、糖尿病である場合にはどれくらい進行しているか、糖尿病でない場合でもどれくらいのリスクがあるのかを知ることが大切です。
糖尿病の場合、食事療法、運動療法、薬物療法による治療に取り組みます。まだ糖尿病でない場合も、食事・運動を中心として生活習慣を改善しておくことが大切です。せっかく受けた検査の結果を、糖尿病だけでなく、高血圧や脂質異常症、その他さまざまな病気の予防に役立てましょう。
血圧が高い
診察室で血圧測定を行い、その結果が140/90mmHgを超えると高血圧と診断されます。(ご家庭での測定の場合は135/85 mmHg以上)
治療も大切ですが、それ以前に「なぜ高血圧になってしまったか」を知ることが大切です。生活習慣の改善は、程度の差こそあれ、長年の慣れた生活を変えるということです。患者様のご負担を軽減するため、できる限り原因を明らかにしてから治療へと進みます。
高血圧の治療では、主に食事療法、運動療法、薬物療法を行います。
コレステロール値が高い
LDLコレステロールは、70~139mg/dLが正常値です。狭心症や心筋梗塞などの心疾患、脳梗塞などを持っている方は、70mg/dL以下が目標となります。また、HDLコレステロールは40mg/dl以上、TGは150mg/dl以下が正常値とされています。基準に応じて、脂質異常症と診断されることもあります。
コレステロール値が高いと、動脈硬化が進みやすくなり、心筋梗塞、脳梗塞などのリスクが高まります。
治療では、食事療法、運動療法、薬物療法を行います。
尿酸値が高い
尿酸値が高い場合、痛風発作を起こすリスクが上昇します。尿酸はまた、動脈硬化や腎臓疾患の原因にもなります。
尿酸値が高くなってしまった原因を探り、タイプに応じて薬を処方したり、生活習慣の改善指導を行っていきます。アルコールの摂取量、飲み方には特に注意しなければなりません。
尿検査が陽性:+(プラス)、血が混じっている
尿検査で「+(プラス)」であった場合、「尿たんぱく陽性」ということになります。(陰性は「-(マイナス)」)
陽性だからといって病気というわけではありませんが、結石や尿道炎、膀胱炎などの疾患が疑われます。また、妊娠中に尿たんぱく陽性である場合には、妊娠高血圧症候群(旧:妊娠中毒症)を疑う必要があります。胎児にも影響を及ぼす可能性がありますので、できるだけ早く医療機関を受診することをおすすめします。
なお、尿に血が混じっている「尿潜血陽性」の場合は、腎臓や尿の通り道で何らかの異常が起きている可能性があります。がんなどの重篤な疾患が隠れていることもありますので、注意が必要です。
検便(便潜血検査)で陽性:+(プラス)、血が混じっている
便潜血陽性(+)の場合は、便に血が混じっていたということです。一見問題のない便でも、血液が潜んでいる(潜血)ことがあるのです。
大腸ポリープや大腸がんと便が触れたことが原因で、血が混じることがあります。便潜血陽性の結果が出たときには、大腸カメラ検査を受け、その原因をできるだけ早く特定し、適切な治療へと進む必要があります。
ただ、良性のポリープからの出血、痔からの出血による「便潜血陽性」もありますので、重い病気を過度に心配する必要はありません。とにかく、放置しないことが大切です。
心電図に異常
心電図では、不整脈、心筋梗塞、心筋症などの心臓疾患の兆候、リスクを調べます。
要観察、要精検(精密検査)を医師から指摘された場合は、できるだけ早く専門の医療機関を受診するようにしましょう。