肛門外科で対応できる症状
- 肛門からの出血
- 肛門の腫れ、かゆみ
- 排便時の痛み
- 血の混じった便が出る
- 排便後も便が残った感覚がある
- 少量の便の漏れ、粘液の漏れ
- 肛門周囲のできもの
このような症状がある方は、恥ずかしがらず鶴見区の服部クリニックまで、ご相談ください。
肛門の構造
一口に「痔」といってもいろいろな疾患があり、それぞれ治療法が異なります。以下に例を示しますが、その前に、肛門の構造を簡単に解説しておきます。
狭いお尻の穴を入って3センチぐらいで、パッと空間が開けるような広い直腸に達します。大体ここが直腸肛門線に相当し、ここに至るまでの狭いところが肛門管です。肛門管には途中、「しわしわ」の部位があり、ここが歯状線です。この「しわしわ」の谷間には肛門腺があり、窪みは「陰窩」と呼ばれます。
肛門管は括約筋がぐるりと取り囲んでいますが、内側が内括約筋、外側が外括約筋です。自分の意志で肛門を締めることができるのは外括約筋の働きです。
痔になりやすい人は?
以下に該当する方は、痔になりやすい傾向にあります。
- 便秘気味の方
- 排便時にいきむ習慣のある方
- 排便にかかる時間が長い方
- アルコールをよく口にする方
- 刺激物をよく口にする方
- デスクワーク時間の長い方
- 立ち仕事をしている方
痔にも様々な種類がある
外痔核
歯状線より下で血豆ができ、肛門が腫れます。痛みが強く、青黒い血栓が透けて見えることもあります。治療は軟膏でほとんどが治りますが、血栓除去手術が必要なことがあります。
裂肛(切れ痔)
いわゆる切れ痔です。お尻の拭き過ぎが原因となることもありますが、肛門がもともと狭いことが原因となることがあります。肛門が狭いと、便が出るときに押し拡げられて切れてしまうのです。慢性化した裂肛には手術が必要となります。
肛門周囲膿瘍
肛門歯状線のところにある陰窩から細菌が入り込み、内外括約筋の間などに膿の塊ができます。非常に痛みが強く、すぐに切開して膿を出す必要があります。局所麻酔自体も痛いので、鶴見区の服部クリニックでは、仙骨硬膜外麻酔なども併用し、痛みの軽減に努めています。