嵌入爪・巻き爪でお悩みの方へ
爪がアーチ状にグッと曲がったものが「巻き爪」、曲がった巻き爪が組織に刺さり込んだものが「嵌入爪」であり、厳密には区別されていますが、ほぼ同じものだと考えて差し支えありません。爪の横を切って一時しのぎをする場合もありますが、繰り返す場合には、根治術が必要です。
なぜ爪が巻き込んでしまうのか?
主な原因
嵌入爪や巻き爪は、歩き方、先の細い靴の常用、深爪、指のケガなどを原因として起こります。爪は、根元で作られ、指の先端へと伸びていきますので、その途中で圧迫されたり、傷が生じていると、徐々に巻き込んでしまいます。
深爪で爪が厚くなる
深爪をすることで皮膚につっかえるようになり、爪の正常な成長が阻害されるために、爪が厚くなると言われています。
歩き方で爪が巻き込む
足の爪は、指先に力を込めることで平たくなります。そのため、巻き爪などが痛いからといって歩くときに指先に体重をかけないでいると、より深く巻き込むようになります。
ただし、痛みに耐えながら歩くと、今度は爪の食い込みによって出血や炎症を起こすこともになります。痛みがあるときには、できるだけ早くご相談ください。
当クリニックでの巻き爪治療
当クリニックで行う巻き爪治療についてご説明します。
手術(フェノール法)
従来の術式に比べ、簡単で、再発リスクの低い治療法です。術後の痛みも、ほとんどありません。
局所麻酔をかけた上で、爪の巻き込んだ部分を、爪の根元まで3~5㎜の幅で切除し、フェノールという薬で焼灼します。その部分だけ再生が止まり、爪が生えてこなくなります。
縫合などは必要ありません。術後は翌日、1週間後、1カ月後とご来院いただき、患部の状態を確認します。
手術の所要時間は10分ほどです。
注意事項
- 爪の幅が少し狭くなります。予めご了承ください。
- 末梢循環障害のある方、高血圧症・狭心症の方、爪の巻き込みが重度の方は、適応とならないことがあります。
- 手術当日は、草履、スリッパなどをお持ちください。(お帰りの際に靴が履けないため)
- 化膿、出血がなければ、翌日からシャワーをご利用いただけます。
- 医師の許可があるまで、ご自宅でのケア(軟膏の塗布、ガーゼによる保護など)は必ず継続してください。
3TO(VHO)式矯正術(自費)
患者様の爪の形に整えたワイヤーを、爪の両端に引っかけます。その上で、爪の中央付近でからワイヤーを引っ張り、巻いている方向とは逆の方向へと持ちあげます。
その後、専用の樹脂にブルーライトを照射して、ワイヤーを爪の中央部で固めます。
ワイヤーを2~3カ月ごとに交換し、爪の矯正を促します。治療期間は、半年~1年ほどです。
注意事項
- 入浴、運動は、施術当日から可能です。
- 爪の巻き方の程度により、治療に要する期間は異なります。
- 炎症などを起こしている場合には、先にそちらの治療を行います。
- 再発の可能性はゼロではありません。
- 自由診療となります。
巻き爪治療の費用
手術(フェノール法):3割負担の場合
フェノール法 | 約5,000円 |
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※診察料、薬剤料などは、含まれておりません。 ご不明点がございましたら、当クリニックまでお問い合わせください。
3TO(VHO)式矯正術:自費
3TO(VHO)式矯正術 | 10,000円(税込) |
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