内視鏡で大腸ポリープが発見されたら?
内視鏡検査によって大腸でポリープが見つかった場合、非腫瘍性かそうでないのか、つまり経過観察で十分なのか治療が必要なのかを判断しなければなりません。これは、身体に害のない青い色素を病変に散布したり、特殊な光を当てるなどして、内視鏡で観察することで判断できます。
治療が必要だと分かれば、さらに病変の一部を採取して調べる病理組織検査を行い、良性のものか悪性のもの(がん)であるかを判断します。
治療が必要だと分かれば、さらに病変の一部を採取して調べる病理組織検査を行い、良性のものか悪性のもの(がん)であるかを判断します。
どんなポリープを切除するべきなの?
基本的に、内視鏡で切除するべきなのは「直径6mm以上の良性のポリープ」とされています。ただし良性でかつ5㎜以下であっても、がん化する可能性はゼロではありませんので、切除をすることもあります。
一方でがんについては、より慎重な検討が必要です。病変が粘膜上に留まっているケースであれば、内視鏡による切除で治療を完了することができますが、粘膜下層にまで根付いているケースでは追加手術を検討します。
日帰りで行う3つの内視鏡的手術
ポリープの切除にも種類があります。当院では、状況に合わせて、適切な方法を選択しております。
ポリペクトミー(内視鏡的ポリープ切除術)
まず、ポリープの形状、正常な粘膜との境目を十分に観察します。輪っか状になったワイヤーをポリープにかけ、徐々に締め、最後は弱電流を流し切除します。
EMR(内視鏡的粘膜切除術)
まず、ポリープの形状、正常な粘膜との境目を十分に観察します。病変を持ちあげるため、病変の下層へ生理食塩水を注入し、ワイヤーをかけます。その後はポリペクトミーと同様です。徐々にワイヤーを締め、最後は弱電流を流し切除します。
ワイヤーを引っかけにくい病変を切除するときに有効です。
ポリープ切除後の注意事項
ポリープの切除後は、1週間ほど、以下の点についてご注意ください。
- 排便は、いきまないように、自然に出してください。
- 刺激の強いもの、脂っこいもの、アルコールは避け、消化の良いものを食べてください。
- 当日中はもちろん、その後も激しい運動は控えてください。散歩程度でしたら問題ありません。
- 長風呂、サウナは避け、シャワーで身体を洗うに留めてください。
- 便秘を防ぐため、水分は積極的に摂取してください。
- 排便時に便器が真っ赤になるような出血があったときには、すぐにご連絡ください。便に少量の血が混じる程度でしたら心配はいりません。
ポリープ切除の費用
径2cm未満のポリープ1個を切除した場合 | 3割負担の方 | 18,030円 |
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1割負担の方 | 6,010円 |
※診察料、薬剤料などは、含まれておりません。
ご不明点がございましたら、当クリニックまでお問い合わせください。